私たちについて
訪問診療を通して出会うのは、病気や障がいのために外に出られない方とそのご家族、そして支える人たちです。
そんな日々の中で、私たちが大切に思うようになったのは、「居場所」と「つながり」のこと。
どんな背景を持つ人でも、安心していられる場所や、素直な気持ちで人とつながれる時間が必要だと感じています。
「ただ、そこにいられる」
それだけで心がふっと軽くなるような、そんな場所があるだけで、人は前を向ける力がわいてくるのかもしれません。
わたしたちがつくりたいのは、誰かと笑ったり、泣いたり、何もしなくても一緒にいられるような、あたたかい輪。
そこに集まる人たちは、年齢も、経験も、想いもさまざま。でも、そんな一人ひとりが、自然につながっていく。
「居場所がある」
その当たり前が、ちゃんと当たり前になるように。
小さくても、やさしいつながりをこれからも広げていきたいと思っています。

しろひげ・たゆらかファンドとは
「しろひげ」は、在宅診療所として地域に根ざしてきた「しろひげ在宅診療所」に由来します。
医療や福祉の枠を超えて、ひとりひとりの“あたりまえのしあわせ”に寄り添うことを大切にしたい――そんな思いが込められています。
「たゆらか」は、"こころが揺れうごくこと"を表現した言葉です。
人のこころや人生は、まっすぐではなく、日々ゆらぎながら続いていくもの。
そんな変化をそのまま受けとめ、楽しみながら、穏やかに歩んでいけるような居場所をつくっていきたい――そんな願いを託しています。
この二つの言葉をつなげた「しろひげ・たゆらかファンド」は、医療や福祉の専門性を活かしながら、地域のなかに“やさしい居場所”を育てていく、私たちの新しい一歩の名前です。

理事長挨拶
-小さなたゆらぎの中に、あたたかな居場所を-
「NPO法人 しろひげ・たゆらかファンド」理事長の山中光茂です。
在宅診療所の院長として、これまで多くのご家庭を訪ね、人生の最期を迎える方々とそのご家族とご縁をいただいてきました。
その日々の診療の中で出会ってきたのは、「いのちの最期」だけではなく、「声にならない苦しみ」を抱えながら生きている子どもたちや若者たちの存在でもありました。
引きこもり、不登校――
誰にも頼れず、誰にも頼られず、日々をなんとかやり過ごしている「当たり前の幸せ」が見出せない、そんな姿がありました。
何かができないから、誰かと違うから、といって排除される社会ではなく、
「今のあなたのままで、そのままでもいい」「でも、変わりたければしっかりと寄り添う」そのように伝えられる場所をつくりたい。
そんな思いから、私たちはこのファンドを立ち上げました。
「たゆらか」とは、ゆらゆらと、でも確かにそこにある――
そんな柔らかな存在感を意味します。
人と人の関わりも、生き方も、真っ直ぐでなくていい。少し揺れながら、でもあたたかく、共に居られる時間と空間を、地域のなかに広げていけたらと願っています。
これまでも、出前授業やこども食堂、居場所づくりの活動を、地域の方々や同じ思いを持つ仲間たちと一緒に取り組んできました。
これらの活動は行政などの支援もほとんどない状態です。
だからこそ、思いのある皆様方からの想いに溢れた支援とともに、一人ひとりの「たゆらか」な人生に、そっと寄り添えるような活動にみんなで取り組んでいくことを約束させていただきます。
どうか、皆さまの「当たり前の幸せ」に向けたご支援とご協力を、
よろしくお願い申し上げます。
2025年7月
NPO法人 しろひげ・たゆらかファンド
理事長 山中光茂

